リバー・フェニックスを探して

名作とミニシアター系をメインにネタバレなしで発信します。広告を含んでいます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

レザボア・ドックス

意味の無い会話「Like a Virgin 」 28歳のタランティーノはしっかりマドンナに怒られたそうです。 レザボア・ドッグス Harvey Keitel Amazon 完璧な映画。謎解き、人間性あぶりだし、ストーリー。 見ている私達は先に裏切り者が誰だかわかって見てしまう…

ウーマン・トーキング 私達の選択

作品のテーマは恐らく「ゆるし」です。 「許し」「赦し」 「ゆるす」事は心の健康にはとてもいいんです。 過去を手放し前を向いて今を生きよう・・? 本当に心の健康にいいのか?とりかえしの付かない事をされてしまったら許せるのか? 深い傷を追い忘れる事…

バスケットボール・ダイアリーズ

故リバー・フェニックスを探す旅に出て当時の資料を見ると興味深いのがこの作品です。 「バスケットボールダイアリーズ」は日本では「マンハッタン少年日記」というタイトルで映画公開前から原作が出版されている。 リバーが「旅立ちの時」で爽やか全開でア…

ガタカ

ガタカ 1997年 ガタカ イーサン・ホーク Amazon 1997年公開当時近未来の設定。遺伝子操作が主のテーマ ガタカ [DVD] イーサン・ホーク Amazon 「神の御業を見よ。神が曲げたものを誰が直しえようか」旧約聖書「伝導の書」7章13節 「我々母なる自然に手を加え…

地雷を踏んだらサヨウナラ

私が一ノ瀬泰造さんを知ったのはカンボジアに行く直前の時期だった。 「地雷を踏んだらサヨウナラ」を日本で見て、プノンペンのゲストハウスでもう一回見た。プノンペンから私はアンコールワットのあるシェムリアップに向かう。 フリーランスの戦争カメラマ…

イントゥ・ザ・ワイルド

イントゥ・ザ・ワイルド 2007年 アメリカ 監督ショーン・ペン 「幸福が現実となるのはそれを誰かと分かち合った時だ」と長い旅の果て最後にノートに記す。ノートを元に実話を映画化した作品です。 大学を卒業後若者は身分証を捨て世界の心理を求めて旅に出る…

冬の旅

冬の旅 HDニューマスター [Blu-ray] サンドリーヌ・ボネール Amazon 冬の旅 1985年 フランス 旅を扱った映画には儚いもの。悲しげなもの。若さのあやうさや不確かさ。 旅にはそういった要素がつきものなのだろう。 特にそれがフランスの(ヨーロッパの)冬だ…

ニューオーダー

秩序の無い世界。トラウマ的映画が見たい。 中々好みのトラウマ的映画が無いんですよね。 「テキサスチェーンソー」を初めて見た時一人暮らし歴浅く、結構外の声が聞こえる様な所に住んでいた私。家に1人居るのが怖いことが理由で習い事をはじめ、それはそ…

リバー・フェニックスを探して⑤

「マイ・プライベート・アイダホ」 リバーが演じた役は路上で暮らす男娼。母親探しのたびに出るが本当に探していたものは・・・。 出演時20歳。元々役にのめりこむタイプだったリバーは自己破壊してしまったと言われている。 マイ・プライベート・アイダホ…

鯨の骨

今をときめく、あのちゃん出演(主演とはいえませんが重要な助演) (「水曜日のダウンタウン」で仕掛け人として出てきていつの間にか国民的歌手になっていた。個人の目線) 本格的な映画でこんな事も出来るんだと。 作品は謎解き哲学的演劇的近未来的デジタ…

ぼかげ

私には映画を見る時に「子供を使ってお涙」というものがどうしても受け入れられない所がある。子供が切ない・かわいそうな作り方が何故か冷めてしまう。 ぼかげ 傷ついてなお強く生きようとする大人と子供。 森山未來と趣里(ブギウギは拝見した事ありません…

「The Son/息子」

精神的に不安定な年齢の息子。心の病。 若いときは野心・現実と自分とのギャップ。親のプレッシャー。 考えが合わない上司。 高校卒業や大学入学というゴールまで逃げる事は難しく。 若いからって休んだ方がいいですけど逃げ場所無いんですよね。 「The Son…

ラウンダーズ

マットデイモン・エドワード・ノートン主演。ジョン・マルコビッチ共演。 ラウンダーズ 「ラウンダー」とはカードゲームで生計を立てている人物との事。 あまり期待はしていなかったけど、現実のカジノでのカードゲームのルール。 さすがに「イカゲーム」ま…

レッド・ロケット

宿無しの落ちぶれた中年男性の生き直し。 故郷のテキサスに戻って再起を図ろうとするが。 前職としてはポルノ界のアカデミー賞をとりかかった華々しい(?)キャリアのみが 語られる。もう一般的な仕事は難しいですよね。 美少女も現れ再起を図ろうとするが…

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像

少年は大人になる。ある日の事を胸に残して。 アルマゲドン・タイム ある日々の肖像 少年時代の不条理、はかなさ、不確かさ。 監督が自らの過去を掘り下げていった映画だそうです。自身の少年時代の人間性をここまであぶり出す方は珍しいと思います。新鮮。 …

川っぺりムコリッタ

心の傷、生きにくさを抱えている人間に対して「まず孤独で無いこと」 萩上直子作品は一貫して「とは言え人生は捨てたものでは無いよね」と暖かく語ってくれているように思います。 鑑賞後、肩の力を抜いて生きていくような情感 川っぺりムコリッタ すごいタ…

せかいのおきく

懐古趣味が年々強くなっていく。 昭懐ノスタルジーや大正ロマン。 何故昔から人は懐古楽しむのだろうか。 懐古を調べると「昔のことを思い出す」とある。生きてもいない時代に思いを馳せるように人間は設定されているのでしょうか。 せかいのおきく 実に懐古…

658km、陽子の旅

旅をする理由は主体的な理由と受動的な理由がある。 受動的。やむを得ない旅。余儀ない旅。 きっかけが受動的なものであっても、旅によっては自分の行動で前に進まなければいけなくなることや嫌でも自分を見つめなくてはならない時がある。 658km、陽子の旅 …

ロストキング 500年越しの運命

評価が高い「ロストキング 500年越しの運命」 実話なんですね。鑑賞しました。 不当な評価を受けてきた人生を背景に悪名高いレッテルを貼られたリチャード三世の遺骨を発見することに使命感を持つ女性。 こんな事があるから人生面白いんですね。 主演が「シ…

モンゴルからきた作品

セールス・ガールの考現学 モンゴル映画。 モンゴルの今ってこんな感じなんだとは、この映画だけでは理解する事が出来るものではない思いますが、モンゴルでこんな映画が出来たんだと思って見ると楽しめました。 アジアの中でも珍しいお国の作品ですね。 作…

シック・オブ・マイセルフ

シック・オブ・マイセルフ 北欧映画をちょこちょこ見ます。 リューベン・オストルンド監督が好きな私は「逆転のトライアングル」や「ザ・スクエア 思いやりの聖域」等で何となく自分の中で現代北欧っぽさって感覚があるつもりでした。 他にも面白そうな作品…

羊たちの沈黙 The Silence of the Lambs

「バック・トゥ・ザ・フィーチャー」や「ターミネーター2」は何度見ても面白い。 大分古い作品ですが普遍的。 【当サイトはネタバレはさけていますが今回はネタバレを含みます。ご注意ください】 「羊たちの沈黙」 私にとって何度見ても発見がある映画。初め…

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオ出演。 キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 「タクシードライバー」「グッドフェローズ」「カジノ」「レイシングブル」 スコセッシ+デ・ニーロの作品は名作だらけですしね。 公…

NEVER GOIN'BACK ネバーゴーイングバック

少し前にたまたまテレビを見ていた時の事だ。 近年、日本ではアメリカ映画の興行収入が低下しているという。 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は全米公開週1位だが日本では3位のスタート。 確か当時は「SLAMDUNK」公開中。 『トップガン・マ…

熊は、いない NOBEARS

ジャフファール・パナヒ監督は2022年7月11日に収監された。2023年2月解放との情報。 2009年体制を批判する内容であるとして、イラン国内では上映禁止とされた映画を作り保守派の政党を支持等で拘束。 20年間にわたり映画製作・脚本執筆・メディア対応と海外…

バーナデット ママは行方不明/Where'd You Go, Bernadette

もう何年も前ですが長い海外旅行を計画して、行く数日前に不安や謎の「行かなくてもいいのでは」という気持ちになることが私にはあった。 旅が色あせてしまう具体的な出来事があった場合もあるが、なんとなく 「もうチケットを買ってしまったから」 という事…

サントメール ある被告

私は法廷もの映画が苦手だった。 名作といわれていても陪審員の話だけで完結してしまう話。名役者がそろったり、どう裁くかが難しい題材を扱った作品も何故か飽きてしまう。 後に一時期裁判傍聴を時々する事があったが、法廷映画に比べ裁判傍聴は大変有意義…

「トリとロキタ」(2022ベルギー)

大好きなダルデンテ兄弟監督作品。 私にとって完璧に近い映画となった「トリとロキタ」(2022ベルギー) 89分の中に先の読めないハラハラ感・切なさ・現在社会の闇。 ダルデンテ兄弟は癖になる。 トリとロキタ Blu-ray [Blu-ray] パブロ・シルズ Amazon 少年…

ザ・ホエール

私にとって初めてのブレンダン・フレーザーはノー天気なロック野郎を演じた「ハードロック・ハイジャック」だった。ブレンダンもまた青春の象徴のような時代があった。 ブレンダン・フレーザーは過労や離婚、息子のトラブルやいくつかの裏切り、セクハラ被害…

リバー・フェニックスを探して④

「スタンド・バイ・ミー」 12歳の頃の2日間の長旅。 少年時代を回想しながら物語は進行していく。 4人の少年達の個性がピタリとはまり見事なバランスと連携。 少年期特有の危うさや不確かさ。理不尽な環境による怒り。悲しみ。 懐かしく美しい。永遠の名作。…