ジャフファール・パナヒ監督は2022年7月11日に収監された。2023年2月解放との情報。
2009年体制を批判する内容であるとして、イラン国内では上映禁止とされた映画を作り保守派の政党を支持等で拘束。
20年間にわたり映画製作・脚本執筆・メディア対応と海外渡航が禁止されたとの事。
各国映画人は言論の自由を元にイラン政府に抗議声明をだしているという。
ということは前作「人生タクシー」は映画製作・脚本執筆禁止期間中に作成されたという事になる。
「熊は、いない」
監督自身のドキュメントタッチ。自身は1人で国境でリモートで国外逃亡の映画制作をしている。国境の村で村の持つ独特の問題に巻き込まれていく形となる。
閉鎖的な国。閉鎖的な村。「いない」ものを恐れる洗脳的文化。
フィクションとノンフィクションを行き来きする為、フィクションのドラマ性は欠いてはくる。話の流れは解釈を求められる部分が多い。
それでもジャフファール・パナヒ監督の国と映画を愛する気持ちと勇気を応援していきたい。
パナヒ監督が作品を作る以上、私は見続けます。
関連作品
「人生タクシー」
同じくイラン名匠兼パナヒ監が助監督を務めていたアッパス・キアロミタ監督