リバー・フェニックスを探して

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バーナデット ママは行方不明/Where'd You Go, Bernadette

 



 

もう何年も前ですが長い海外旅行を計画して、行く数日前に不安や謎の「行かなくてもいいのでは」という気持ちになることが私にはあった。

旅が色あせてしまう具体的な出来事があった場合もあるが、なんとなく

「もうチケットを買ってしまったから」

という事務的な事実があるから行くような気持ち。

いつも事務的な事実は行動の過程において強い。

そして旅はノウハウを行ってみないとわからない。

自分がその場所でどんな反応をするかわからない。

日常では思いがけない事に気づかされる事がある。

普段出会うことのない人との出会いによってガラっと自分の行動が変ってしまったり。

その場所での価値観の違いを受け入れる事で、今までの生活の価値観が強くこだわる必要のあるもので無い事に気付かされたり。

 

 

 

 

バーナデット ママは行方不明/Where'd You Go, Bernadette

2019年に全米公開。2023年日本公開。

公開過程のアルゴリズムにはコロナの影響も恐らくあるのだろう。

見たかった作品です。

現在劇場公開されている地域もありますね。

 

この映画は冒険活劇を描く前。

何故彼女は旅に出なくてはいけないのか。

夢の場所だったからでも仕方ないものでもない。

主人公の過去・現在・未来。背景・人間性・旅行への不安

時間をかけて理解することで「行けて良かったね!」と思わせる感動がある。

結局はその場所に行かざる得なかったんだなという説得力がある。

旅の理由は人それぞれ。

 

行動自粛の期間にこの映画に出会っていたらかなりさみしい気持ちになったと思う。

映画は見る時のタイミングやコンディション、精神状態も影響していると思います。

コロナ直前の映画を今見るアルゴリズム。そうやっと私達は自分の判断と責任で旅立つ事が出来るようになったのだから。

監督は「6歳のボクが、大人になるまで」のリチャード・リンクレイター

 

主演のケイト・ブランシェットはどの作品でも何故そんな感情の引き出しがあるんだろうと思わせる。この人の人生はどうなっているのかと。

 

 

 

冒険のある人生は楽しいし冒険をして不幸な人はあまりいない。

仮にいたとしてもやはり冒険しないよりしたほうがいい。

いい作品でした!