混沌としていた香港。
弟分のトラブルに身も心もボロボロになっていく男。
男はギャング。本当に愛する女性が見つかったが弟分のトラブルが続き対応に追われる。
ミーンストリートのハーベイ・カイテルとロバート・デ・ニーロのような関係。
出来の悪い弟分と男の関係。
私には兄も弟もいない。
どこか憧れるものがある。
困っていたら助けてくれる兄も立場も、ほっとけない弟がいる立場も。
「トレインスポッティング」でこのような台詞があった。
「あいつはいかれている。でも友達だから仕方ない」
私にも幼い頃そんな感覚の日があった。
今はもうこのような価値観では人と付き合わない。
子供の頃、地元のつながりが裏切れない的な価値観(これはめんどくさいだけだったりしますが)。
友人だから守らないと。無条件に。
10代(中学生)の頃の感覚。
私は失った感覚。
ドラマ「未成年」のテーマは「いつか友達を裏切る日がくるのだろうか」だった。
無鉄砲な弟分の為に不器用に律儀に彼を救いにいく姿は私の内部にある青春の象徴そのもののように思える。
今すぐ抱きしめたい
英語のタイトルははAs Tears Go By
日英ともにタイトルが映画の本質と少し異なる様に思える。