リバー・フェニックスを探して

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FLAG DAY フラッグデイ父を想う日

ショーン・ペンにまたやられた!これで何度目だろう。

FLAG DAYはショーン・ペン監督、主演。

実際にあった偽札犯とジャーナリストの娘の物語です。

父(ショーンペン)は娘を育てていない。離婚をしたからだった。

娘が思春期で家庭や学校生活に精神的に苦しくなった時に父の元へ向かう。そして幼少時以来、難しい時期、精神的なバランスを崩しかけた時のみ父と過ごす事になる。

父は変人だが娘にとっては優しい父だったから。

父にはダメ人間特有の日常的に嘘をつく習慣がある。

それは娘に対してもだ。見栄のため。理由もなく。もうそういう病気なのでしょう。

父-娘の関係。

やがて思春期の難しい期間を超えて、娘は父を憎む事はなく「呆れて」離れて生活をしていくが。

そして物語のはじめに示唆していた、あの日を迎えてしまう。

娘から見た父を描いた「フラッグ・デイ 父を想う日」は忘れられない映画になるだろう。

この作品をきっかけに「トゥ・レスリー」等完璧とはほど遠い親。だめな親を描いた作品を今年はよく見る事になる。今年公開された「ザ・ホエール」もまた親の都合で育てる事をしなかった父親の物語だ。

親も人間。親も不完全。それでも親、育て直しや関わり直しのチャンスを・・という風潮なのだろうか。

 

 

 

 

ショーン・ペンは前々作「イン・トゥ・ザ・ワイルド」で長い旅の果てに「幸福が現実となるのは誰かと分かち合えた時だ」と書き込み息途絶えるノンフィクションを映画化しているが、今作もノンフィクションの映画化。

今作では主演もしていてやはり存在感は圧倒的。

 

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